横河メータ&インスツルメンツ(東京都武蔵野市、山崎正晴社長)は、波長範囲350~1750ナノメートルのレーザの光スペクトルを、広い測定ダイナミックレンジと高い波長分解能で高精度に測定する光スペクトラムアナライザ「AQ6374」を発売した。
価格は500万円からで、2017年度60台、18年度80台の販売計画。
光スペクトラムアナライザは、半導体レーザやファイバレーザなど光デバイスの光波長成分を分解し、波長特性を評価するために使用される測定器。
新製品は、可視光から光通信の波長帯に至る広い波長範囲を1台で測定できる、業界で唯一の光スペクトラムアナライザで、データ取得の最高分解能2ピコメートル、最大波長サンプル数10万ポイントを実現したことで、広い波長範囲を1回で高精度に評価・解析できる。
近傍ダイナミックレンジは60dBで、半導体レーザのサイドモード特性の測定に十分な性能を実現した。また、分光器内の空気に含まれる微量な水蒸気は、特定の波長の光を吸収するため、水蒸気を除去する機構を採用。さらに分光器の原理上発生する高次回折光(入力光波長の2~3倍の波長の光)の影響を低減する機能を搭載している。