東京センサ(東京都江東区、霜越明代表取締役)は高感度の次世代静電容量センサの開発を進めており、2017年度中の販売開始を予定している。
同社はテープスイッチ、マットスイッチ、バンパースイッチなどを中心に接触センサを開発・販売しており、ロボット周辺や自動倉庫の安全確保、AGV(自動搬送車)の対人・対物検知などで活用されている。
開発中の製品は長距離非接触での検知が可能で、検出距離200ミリ以上という高い感度が特徴。人体や金属物体などを検知対象とする。プログラミングも不要で、自動キャリブレーション機能が組み込まれているため立ち上げが容易。粉じんの影響も受けにくく、デジタル処理により高耐ノイズ性も実現している。アンテナの向きや形状により検出面と指向性も制御でき、死角の範囲も最小限にできる。
アンテナを含め自社開発を行っているので接触・衝突検知センサとの組み合わせやバンパー(接触検知装置)への組み込みも可能。さらに数万円程度での発売が予定されており、AGVの衝突防止対策センサとして採用が増えているレーザースキャナの代用としても期待されている。