2D/3D設計ソフトウェアのアンドール(東京都中央区、和田良明代表取締役)は、ハイブリッドCADシステムCADSUPER2017を2月1日より発売した。
CADSUPERは85年に発売し、「3次元機能」「業界標準」「設計支援」「現場主義」をコンセプトに3次元処理も可能なハイブリッド2次元CADシステム。3次元CADとの操作性の統一を実現するための機能強化をしている。モバイル機器との連動や英語版による海外対応強化、そして設計支援機能(ビュー機能)の強化と組み立て図面から指定部分を指示するだけで部品図面が作成できる機能などを中心に開発している。
新バージョンでは機能が複数追加された。3D計測機能では、複数のソフトを介在しなくても統一操作で3次元モデルからの投影図・断面図作成が可能で、3次元モデルの計測コマンドを搭載した。選択機能(要素・ハンドル操作)では、表示されたポイントを操作することで、要素(オブジェクト)を編集できる。スマート寸法機能では、2次元作図の生産性向上と3次元CADとの操作性を統一するため複数の寸法形状作成を実現。3面部品作成機能では、新しい概念を採用し、既に作図されている図を参照して、組立図から必要な部分の要素を選択するだけで部品図が作成可能。回転角度計測機能では、部品間が接触する回転角度の計算機能を計測機能に搭載した。日本では3次元CADの普及が諸外国に比べて遅れていると言われているが、2D/3DそれぞれのCADのメリットを享受できるため、注目を集めそうだ。「CADSUPER2017」68万円(保守料:別途有料)、「検査寸法表ツール」20万円、「CADSUPER連携 for SOLIDWORKS」19万8000円。