産業用コネクタ大手のアンフェノールジャパン(滋賀県栗東市、藤本敦朗代表取締役)は、海外で実績を積んだ鉄道などの大量輸送車両や過酷な環境下での使用に適した高耐久コネクタを国内でも相次いで発売した。
同社は米国を中心に、ドイツ・フランス・インド・中国・韓国をはじめ全世界15カ国に50以上の製造拠点を持つグローバルカンパニー。日本でも滋賀県栗東市に防衛省認定工場がある。航空宇宙・防衛といった最も高い信頼性が求められる分野でグローバルに培った技術を基に、産業機器、鉄道、ロボットなどあらゆる分野で活用されている。
例えばシェルに超軽量コンポジット(PEEK)を採用したMLTCシリーズは、航空機用コネクタの技術を集結、新世代の鉄道車両用コネクタとして期待されている。
車材燃試で「極難燃性」を取得。従来の鉄道用コネクタよりも78%も軽く、43%も小さいため、鉄道車両の軽量化、省スペース化に大きく貢献する。塩水噴霧2000時間クリア、嵌合時の保護等級はIP67と耐環境性にも優れている。
さらに、鉄道車両・大量輸送車両用に設計されたリバースパヨネット方式の圧着コネクタ「ASGLシリーズ」や、耐熱性・耐振動性・耐衝撃性にもすぐれ、二重ロック構造を採用した「ASGTCシリーズ」などもラインアップにそろえ、ユーザーニーズに対応している。