富士通は、IoTシステム向けアプリケーション開発を行う企業や研究機関などを対象に、大規模データの分散処理と一元管理を両立した大規模IoTシステム向けテストベッド(実証環境)の無償提供を2月6日から開始し、今後1年間利用者を募集する。
提供するテストベッドは、センサーから収集された大量のデータの処理を、最も効率的に行えるよう自動的にクラウドとエッジコンピュータに振り分ける「ダイナミックリソースコントローラー」機能を搭載した、クラウド型のIoTデータ活用基盤サービス「FUJITSU Cloud Service K5 IoT Platform」をベースにしている。センサーから収集され、クラウドとエッジコンピュータに分散して蓄積されるデータの一元管理を可能にする富士通研究所の新技術を「DRC」に組み込んで提供する。
同テストベッドを利用することで、利用者はデータの所在管理や効率的な分散処理を行う仕組みの作り込みが不要となり、大規模IoTシステム向けアプリケーションの開発スピードの向上に役立つ。