Q
特別教育を行った後、個々の力量を確認する際テスト方式にしたいが、問題は各項目何問を目安にすれば良いか?(テスト以外での確認は、自分なりに行って良いか?)
A
特別教育規程で確認テストの実施までは求めていません。しかし、テストをしてはならないとも規定していませんので実施するのは各事業者の自由です。問題数もそれぞれのインストラクターが確認のため必要だという数にすれば良いと考えます。
しかし、多くの企業では、教示等作業、検査等作業が確実にできれば良いと考えています。いくら知識があっても手が動かず、教示や検査ができなければ意味がありません。したがって、単なる知識ではなく、確実に教示や検査ができるかという実技の部分を確認し、できなければできるまで教え、できない者には修了書は渡さない、という態度に徹すべきで、テストを実施してランキングを付けることは特別教育の本旨ではありません。
実技では「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば、人は動かじ」という山本五十六の教育指導方針を思い出してください。
出典:「産業用ロボットQ&A
100問」白﨑淳一郎著/労働新聞社刊(1,400円+税)
■白﨑 淳一郎
Junichirou Shirasaki
一般社団法人 白﨑労務安全メンタル管理センター代表理事