国内最大の電気設備機器・資材・工具などの関連総合展示会である「JECA FAIR2017第65回電設工業展」(主催=日本電設工業協会)が、5月17日から3日間、東京ビッグサイト(東1、2ホール)で開かれるが、このほど開催概要が固まった。2月22日現在の出展者数は、245社(724小間)で、出展者数で過去最大であった13年(223社)から約10%増加し、小間数でも過去最大であった15年(663小間)から約9%増加するなど過去最大規模での開催となる。このうち新規出展者が35社で、海外からも8カ国から14社が出展するなど、増加している。
従来同展は、東京開催では東京ビッグサイト西1、2ホールを使用してきたが、東京オリンピック・パラリンピックの準備もあり、今回は東1、2ホールを初めて使う。
今回の展示会テーマは「人を守る 暮らしを守る 電設技術が未来を守る」。自然災害が多発する中で、これへの守りが問われている中で、とりわけ電気設備などのインフラの重要性を、この展示会を通じて認識を新たにしてもらおうとしている。
電気設備機器の技術はこのところめまぐるしい進歩を遂げているが、11年の東日本大震災発生以降は、日本全体でエネルギー問題への関心が高まり、あらゆる面で「省エネ・新エネ・蓄エネ・創エネ」への取り組みが活発化しており、JECA FAIRへの期待と役割も高まっている。
今回も、昨今のエネルギーに関連した技術・製品が多数展示されることが見込まれている。
また、このところ継続している「復興支援コーナー」を設け、出展製品の中から災害時に役立つ電気設備製品を紹介と被災地の物産品の販売・飲食スペースを提供する。
例年好評を得ている特別講演会は、防災システム研究所山村武彦所長が「これからの防災・危機管理~個人の備えと組織の対応~」と題して5月17日に行う。さらに、電気設備業界の将来を担う優秀な人材確保に向けた「電気設備業界プロモーションコーナー」も引き続き設け、会員企業の入職案内や会社案内の配布、若手技術者によるパネルディスカッションの開催、電気設備業界ポータルサイトの開設などのアピール活動を実施する。
そのほか、恒例の「製品コンクール」「出展者プレゼンテーションセミナー」、お楽しみ抽選会、電設資材カタログ(JECAMEC)体験コーナーなども企画している。