ルネサスエレクトロニクスは、米・インターシル社の買収を2月24日完了した。
インターシルは、パワーマネジメントICと高精度アナログで業界をリードしており、ルネサスは、これにより先進的な組み込みシステムを幅広く提供できる世界的なソリューションプロバイダーとしての地位をさらに確固たるものとしていく。また、クロス・セルの機会増加やシステムソリューション提案力の増強にもつなげていく。
インターシルのネイジップ・サイナエアー氏が社長CEOを継続するとともに、同氏は2017年2月24日付で、ルネサスの執行役員常務に就任した。
米・フロリダ州パームベイにあるインターシルの生産拠点の操業を継続し、米国カリフォルニア州ミルピタスにあるインターシル本社オフィス、設計拠点、ならびに世界中のインターシルの顧客に対する営業や技術サポート体制も存続させていく予定。
ルネサスはこの買収により、売り上げ機会の増加、事業基盤の拡大によるコスト削減などにより、1億7000万ドル(約170億円)規模のシナジー効果を見込んでいる。