本多通信工業の車載カメラ用コネクタの累計販売数が、2017年1月で3000万個に達した。
同社の車載カメラ用コネクタは、駐車をアシストするリアビュー/アラウンドビュー向けのカメラに採用され、欧米での法規制や搭載車種の広がりで、需要は年々増大している。
本格参入した11年以降はこの需要増を捉え、毎年20%前後で伸長しており、今回累計販売数3000万個となった。
同社では今後も、自動運転の実現に向けた車載カメラの進化と需要増を的確に捉え、2020年には年間2000万個の生産販売を狙っている。
18年稼働予定でASEAN地域での新製造拠点の設置について検討を進めるとともに、現在100種類のコネクタを月50万個体制で手作業生産している中国工場で、自動化ラインを今年3月までに構築して月産100万個体制を確立。供給力を強化し、年産2000万個体制に備える。
また、車載カメラ用コネクタでの実績をベースに広がり、進化する車内ネットワークに向けた超高速プラスチック光ファイバーなどの新商品を投入し、25年には車載分野で、現在の3倍にあたる売り上げ200億円を目指す計画。