富士電機は、パワー半導体の新製品として、電源制御用ICとLLC電流共振制御ICを発売した。
電源制御用ICは、液晶テレビ、OA機器、LED照明、工作機械やロボットなどの通信機器、産業機器などの電源装置に搭載され、家庭や工場に供給される商用電力(AC)を機器の駆動に必要なDC電力に変換する役割を担う。電力変換を効率的に行うことで電力損失を抑制でき、省エネを実現するキーデバイスとして期待されている。
現在、地球温暖化を背景とした低炭素社会の実現に向け、電気機器に対する省エネ要求が高まり、電源制御用ICの市場も拡大している。
同社は電源制御用ICの市場規模を2016年に約1000億円、以降19年にかけて年率5%で伸長すると予測。グローバル市場で液晶テレビや産業機器向けを中心に拡販を図る。