IDECは、自動認識機器の自社開発製品第2弾となる、固定式2次元コードスキャナ「WB2F形」を、2月21日に発売した。
新製品は固定式ながら50ミリから最大150ミリの距離までのバーコード読み取りに対応。小さなコード(最小分解能0.127ミリ)も読み取り可能で、同等の画素数を持った従来製品と比較し約80%もの小型化を実現。オートチューニング機能により、コードの読み取りに最適なパラメータを自動的に調整するほか、読み取りエラー時に画像を保存する機能も搭載している(本体に記録し、後でPCでの読み出しが可能)。設定データはUSBでPCと通信し、外部機器とは標準搭載のRS-232C通信のほか、Ethernetユニットを介した通信も可能。今後フィールドバスへの対応や焦点距離のバリエーション追加も検討するとしている。
FA分野では、特に自動車部品や電子関連機器における部品レベルでのトレーサビリティ用途において、2次元コードでの管理が主流となっている。そのためバーコードスキャナに対しては小形コードへの対応(高分解能化)に加え、外部照明の設置スペースを確保するための長距離読み取りのニーズが高まっていた。FA分野以外でも医療分析装置の需要増に伴い小形の2次元コードスキャナの需要拡大が見込まれている。