日本航空電子工業は、ロボット・自動機・工作機械などの耐環境性を必要とされる産業機器に適した角型防水コネクタ「KN01シリーズ」を開発し、販売開始した。
生産現場では生産性と品質の向上、省人化を目的とした工場の自動化が進む中、ロボット・自動機の需要が今後増えていくといわれている。生産設備には従来の大型固定タイプに加え、生産状況に応じてシステムや配置変更を容易に行える小型軽量タイプも増加傾向となっている。
これに合わせ、コネクタも小型・軽量化はもとより、嵌合操作性の向上、省配線化、これに伴うノイズ対策などの性能も合わせて求められている。
新製品は、配線バリエーションが豊富で操作性に優れた、防水・軽量・高密度の角型コネクタで、インシュレータをブロック化し、さまざまな芯数バリエーションにカスタマイズできるインサート構造で、ユーザーの幅広いニーズに対応する。
シールド部材で遮蔽された信号用インシュレータもラインアップし、信号線と電源線を同一コネクタに収納できる複合コネクタとしても利用できる。
また、嵌合レバー機構は低操作力で高い倍力効果が得られるラック・アンド・ピニオン方式を採用し、片手でも簡単に嵌合離脱が可能となっている。また、アルミダイカスト製の外殻部品を使用することで、堅牢でありながら軽量化と高い放熱性を実現している。
今後多様化するロボット・自動機・工作機械などの生産設備に加え、多極配線・耐振動・防水が求められる一般機器にも幅広く利用できる。