ブリヂストンは、最先端のタイヤ生産システムにSAS Institute Japanの「SAS Analytics for IoT」を採用した。
同製品は、IoTソリューションの実装に不可欠なセンシングと分析、実行の一連のプロセスを統合し、システムの構築からデータ管理、モデリング、実行までをシームレスに実現できるIoTアナリティクス・プラットフォーム。
センサデータの取得や、熟練技能員が持つノウハウのデータ化などによるデジタライゼーションが可能。また、収集された膨大なデータから機械学習技術を利用したモデリングにより、例えば品質のばらつきが発生しやすい製造要因を理解し、それに基づきストリーミング技術によって生産工程を制御し適切な調整を実行することができる。
同社が構築する新システムでは、設計データやゴムなどの材料加工に関するデータ、タイヤの生産工程で得られる膨大なビッグデータなどタイヤの生産に関するデータから、タイヤの品質を左右する最適な条件や設定を自動学習させ、学習済みAIに対してデータ・サイエンティストがチューニングを行ったうえで製造プロセスにおける判断・動作を自動制御し、従来、技能員のスキルに依存していた品質のばらつきの低減を目指す。