安川電機は、産業用ロボットMOTOMANの塗装ロボットシリーズとして、小型製品の塗装に最適な塗装ロボット「MOTOMAN-MPX1150」を3月15日から販売開始した。価格はオープン。
軽量で容易な手入れ
新ロボットは、家電製品や自動車の樹脂成形部品、携帯電話やパソコンの金属部品などのさまざまな小型製品の塗装はもちろん、網塗り、スピンドル塗装、連続コンベヤーによる追従塗装など、さまざまな塗装が可能で、生産ラインのコンパクト化とコスト低減に貢献する。
ロボット表面の凹凸部を極限まで削減したスムーズで丸みを帯びたデザインにより、塗料ミストの蓄積を抑えロボットの手入れも簡単。
また、ロボット関節位置の最適化(S/L軸オフセットレス)により、ロボットを近接配置することが可能で、しかもコンパクトなレイアウトで塗装ブースを縮小できるため、ブース空調によるCO2排出、およびランニングコストの低減につながる。
設置も、床置き、壁掛け、天つり設置など全方向が可能で、ユーザーの生産スタイルに合わせた自在なレイアウトを構築できる。さらに、手首軸のモーメント・イナーシャ強化により、手首軸可搬質量は5キログラムを確保し、複数のガンや小型ベル塗装機などの搭載による高品質塗装にも対応可能。
そのほか、高機能ロボットコントローラDX200と組み合わせることで、吐出量・高電圧・エア条件などの塗装条件をロボットプログラムで直接制御することが可能、オプションで塗装エア盤も用意、などの特徴を有している。