最新技術動向を語る 第4次産業革命(1) 伊本 貴士

産業界は混沌へ再突入

コンピュータ・インターネットが主役の第3次産業革命を思い出すと、それがいつから始まったのかよくわかりません。

そして気がつくとインターネットが中心の世界になり、グーグル、マイクロソフト、アップル、フェイスブックのような巨大企業が生まれました。

これらの企業は、80年代から2000年の初めにかけて、コンピュータやインターネットという技術革新の中、いち早く新しい技術に取り組んだ結果大きな成果を挙げたのです。

世の中は、第四次産業革命時代に入ろうとしています。そのきっかけを作ったのがIoT・ロボット・人工知能。

産業革命時代に突入すれば、企業の規模や業界などに意味はなくなり新しい世界にいち早く対応できた一部の企業だけが大きな成長を遂げることができます。まさに、世界の産業界は混沌の世界へと再び突入しようとしているのです。

逆に、混沌の中から一歩抜き出るための差別化を行うために必要な技術は明確です。それがIoT・ロボット・人工知能です。企業が取り組むべきことは何なのかは明確です。

あとはやる気の問題です。そして、将来におけるリーダー企業が誕生しようとしているのが今なのです。

いもと・たかし
メディアスケッチ株式会社代表取締役。IoT検定制度委員会技術主幹。サイバー大学客員講師。サートプロ株式会社IoT技術講師。メディアスケッチ株式会社にて、IoTの技術コンサルタントとして企業のIoTプロジェクトの企画・推進、ベンチャー企業の育成支援を行っている。また、さまざまな企業と共同で新しい技術を取り入れた製品に関して共同研究開発を実施。サイバー大学、日経技術者塾、サートプロIoT講座などでIoTに関する技術教育を行う傍、全国にて企業のIoT推進や技術動向に関する講演活動も行う。

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