シーシーエス(京都市上京区、大西浩之代表取締役社長)はレボックス、竹中システム機器、アバールデータと4社共同開発により、高速パルスLED照明を使用した新検査ソリューション「1トリガ3スキャンシステム」を開発した。
本システムは、高速パルスLED照明、ラインスキャンカメラ、画像入力ボード、ライトガイドの4点で構成。1回のトリガ信号によって、3台の異なる照明を用いて撮像した画像を従来のラインスキャン1サイクル分で取得することが可能で、これにより、検査スピードの高速化や精度の向上、検査ステージの削減による設備の省スペース化を実現する。
通常は2~3ステージが必要な検査内容も、1ステージで撮像が可能。金属プレートの様な照明の当て方で撮像状態が大きく異なるワークも、表面状態(同軸照明)、外形(バックライト照明)、刻印文字(斜光照明)と複数の照明構成で同時撮像することで多くの状態を一度に検査できる。また、打痕など照明の角度によって見え方が変わるワークも、異なる方向から照射した2枚の画像を処理してコントラストを強調することも可能。2枚の取得画像の座標がほぼ同一のため、差分・合成などの処理も容易。
さらに、照明の光源にR(赤)、G(緑)、B(青)を使用すれば、モノクロカメラを使用して撮像した画像を重ね合わせ、カラー画像の合成も可能。それぞれのR・G・B各色の発光時間、調光値(電流値)を個別に調整できるため、特定の色を強調・抑制したり、品種ごとに色を変えて撮像したりすることもできる。偽色が無く、色再現性も高いうえ、汎用レンズが使用可能なため、従来のカラーカメラで困難であった検査にも対応する。