サトーグループは、2017年1月に株式を100%取得した英DataLase(データレーズ)社の印字技術(インライン・デジタル・プリンティング:IDP)と、サトーの自動認識技術を掛け合わせ、よりパーソナライズされたパッケージングソリューションの提供を目指し、IDP事業で2021年に250億円の売り上げを目指すと発表した。
DataLase社は、特殊な顔料をコーティング剤としてさまざまな素材に塗布し、塗布面を感熱素材に変えてレーザーでダイレクト印字を行う技術に特色を持つ。
従来はインラインで製品に可変情報を印字する場合、産業用インクジェットプリンタによる印字、産業用レーザーマーカーによる印字などが主流だったが、同社の技術を用いることで、インクなどの消耗品を不要にできる。ラミネートされたワークにも印字ができるため、耐久性も高く、従来のレーザーマーカーによる剥離や焼き付けとは異なり、チリなども発生しないので活用範囲も大幅に広がる。
製造ラインは既存の各社レーザーマーカーの出力を調整するだけでそのまま使えるため、設備側の投資も少なくできるうえ、今後さらなる高速化を実現する専用システム「Variprint」、カラー対応の「Infinity」もリコー、ゼロックスなどと協力し、開発を進めていくとしている。