厚生労働省は7月1日から一週間、「全国安全週間」を実施する。今年度のスローガンは、応募739作品の中から石部武美さん(東京都)の作品「組織で進める安全管理 みんなで取り組む安全活動 未来へつなげよう安全文化」に決まった。
労働災害は減少傾向で、2016年の死亡災害は2年連続で1000人を下回る見込みだが、休業4日以上の「死傷災害」は増加が見込まれている。安全管理の不徹底と第3次産業における安全担当者の不在などが要因とされ、今年のスローガンもそれが反映され、事業場と本社による全社的な安全管理を進め、労働者一人一人の安全意識の高揚を図り、安全な職場環境を継続的に形成するよう呼びかけるものが選ばれた。
同省は、7月1日から7日までを「全国安全週間」、6月1日から30日までを準備期間として、各職場で巡視やスローガンの掲示、労働安全に関する講習会の開催など、さまざまな取り組みを行っていく。