シーメンスによるメンター・グラフィックスの買収が完了した。メンター・グラフィックスはEDAソフトウエアの世界的メーカーであり、今後はシーメンスの製品ライフサイクル管理(PLM)ソフトウエアのビジネスユニットであるシーメンスPLMソフトウエアに加わることとなる。
産業用ソフトウエアの世界大手サプライヤーが誕生し、PLMソフトウエアとEDAソフトウエアの融合により、スマート製品の複雑な開発ニーズを満たせるとしている。
シーメンスPLMソフトウエアのTony Hemmelgarnプレジデント兼CEOは、「メンターが提供しているEDAソフトウエア・スイートは当社が目指す顧客基盤の拡大、デジタル・エンタープライズの構築に向けた世界で最も包括的なソフトウエア・ソリューション・ポートフォリオの提供というビジョンにとって極めて重要。電装システムおよびワイヤ・ハーネス設計やESL設計などのソフトウエア・ツールは、当社の既存のソリューションを完ぺきに補完し、一方でICの設計、検証、テスト、製造用のツールは、当社の専門技術と知識を隣接分野にも拡張させて、新しい顧客への価値創出を可能にする」と話している。