エプソンは、コントローラーの一体化とモーターのバッテリーレス化を実現し、AC100V電源で稼働可能な産業用スカラロボット(水平多関節ロボット)の新商品「T3」の国内受注を4月23日から開始する=写真。
同製品は可搬重量3キロで、ロボット本体とコントローラーを一体化して省スペース化し、コントローラーまでの長い配線や複雑な配線が不要なため、簡単に設置が可能。狭いスペースへの設置に適し、電子機器部品や自動車小型部品の検査工程への単純搬送や単軸ロボットからの置き替えに最適。
また24Vの電源供給を備えたロボットハンド用I/Oポートを、ロボットの先端アーム付近に装備し、ハンドまでの配線や電源供給配線の簡素化を実現している。ロボット上部のダクトを短く設計し、ロボットの動作中でもダクトが安定し、ダクトに沿った配線も簡単に行うことができる。
さらに、バッテリーレスモーターを採用し、バッテリー交換作業が不要。従来機ではAC200~240Vが必要だった電源が、同製品ではAC100V電源による稼働が可能。電源環境を気にすることなく設置でき、消費電力も従来比30%削減を実現している。標準価格は72万円。