モータ、電源などエレクトロニクス・メカトロニクスに関連する要素技術8分野を集めた専門技術展「TECHNO-FRONTIER(テクノフロンティア)2017」(主催=日本能率協会)が、4月19日(水)~21日(金)の3日間、幕張メッセ(4~6ホール)で開催される。また、同時開催で「国際ドローン展」「駅と空港の設備機器展」(7、8ホール)なども予定されている。開場時間は午前10時~午後5時。出展者数は500社(1000小間)。機器・装置メーカーの開発・設計者/生産技術者や経営者などに向け、製品や技術に関する情報収集や商談の場を提供する。会期中3万2000人の来場が見込まれている。入場料は3000円だが、Web事前登録者、招待券持参者、学生は無料。
「TECHNO-FRONTIER」は、「第35回モータ技術展」「第26回モーション・エンジニアリング展」「第10回メカトロニクス技術展」「第32回電源システム展」「第9回エコパワーソリューション展」「第30回EMC・ノイズ対策技術展」「第19回熱設計・対策技術展」の専門技術展と、初開催となる「機械部品・加工技術展」の集中展示を行う。また、特別企画として「産学官交流技術移転フォーラム」、併設展示会として「国際ドローン展」「駅と空港の設備機器展」「バス車両と運行システム展」も開かれる。
同展には、国内外の業界を代表する各種部品、ソフトウエア、材料などのメーカーを中心に500社が出展する。今回は、昨年注目を集めたセンサ、モーション関連の製品、パワー半導体、ワイヤレス給電、エネルギー・ハーベスティング技術の製品展示に加え、電機・自動車・機械に向けた機械要素部品と加工・成型技術に関する集中展示「機械部品・加工技術展」では、3Dプリンタや測定器、多品種少量加工業に特化した生産管理システムなどを目の当たりにすることができる。毎回新しい技術動向や製品紹介が活発に行われ、年度の初めに事業展開を考える技術者必見の催しとして期待されている。
また、会期中は3日間とも講演会・セミナーが開催される。企業の経営者層が講師を務める基調講演では、19日にヤマハ飯塚朗上席執行役員が「ヤマハフィロソフィーが追求する研究開発力」で、20日に三菱電機高橋俊哉執行役員が「三菱電機が考えるIoT時代の物づくりについて」、21日にトヨタ自動車伊勢清貴専務役員が「自動運転技術の動向とトヨタ自動車の取り組み」でそれぞれ講演する。
「ネクストテクノロジーセッション」と題したセミナーでは、東京理科大学日比野浩典准教授による「IoT環境下のつながるサイバー工場」や、安川電機技術開発本部の山口剛課長代理による「生産設備の新時代を切り開く小形垂直多関節ロボットの開発」など、9セッションが予定されている。
講演会・セミナーはいずれも聴講は無料。事前申込制だが、空き席があれば当日も受け付ける。
「国際ドローン展」も同時開催
急速な技術革新を遂げているドローン(無人航空機)に関する構成技術から実用事例までを一堂に集めた展示会「第3回国際ドローン展」には、50社が出展する。
ドローンは技術的な進化とともに、宅配や空撮、災害現場やインフラ調査などさまざまな用途が開発され、関連市場に期待が集まっている。同展は国内最大のドローン専門展示会となっており、センシング、自律制御、ソフトウエアなど、産業利用に焦点を当てた展示、セミナー・シンポジウム、飛行デモンストレーションを行う。
また、前回、新規の実施で好評を博した併設展示会「駅と空港の設備機器展」「バス車両と運行システム展」も、第2回が行われる。
「駅と空港の設備機器展」は、「駅」「空港」の施設・設備・システム・サービスに特化した展示会で、国内および海外の旅客の玄関口として利用される、駅・空港の利便性およびサービス向上を目的とした最新の「設備」「システム」「サービス」を展示。集中展示「バス車両と運行システム展」は、国内および海外の旅客・観光需要を担う「バス」に焦点を当てた展示会で、バスの利便性・安全性向上を目的とした最新の「車両技術」と「運行に関するシステム」の展示を行う。
そのほか、同じく前回好評だった「自動車カットモデル展示コーナー」も継続して実施され、トヨタ「アクア」、日産「リーフ」、ホンダ「レジェンド」の車両ハーフカットモデルのほか、トヨタ「86」、フォルクスワーゲン、マツダ、日野のエンジン単体カットモデルを展示する。