センサ・アクチュエータレベルのネットワーク「IO-Link」の日本での普及を進める「IO-Linkコミュニティ ジャパン」が4月に発足した。幹事会社は、オムロン、ケーメックス、シーメンス、ターク・ジャパン、バルーフ、ビーアンドプラスの6社で、リーダーには日本プロフィバス協会の元吉伸一会長、幹事にはオムロンコントローラ事業部の松本英俊事業計画部長が就任した。
IO-Linkは、IEC61131-9で規定されたネットワークで、欧州を中心に540万台を超える設置実績がある。イーサネットを使ったデジタル通信が主流になる中で、今まで多くのセンサ・アクチュエータは通信の対象外となっている。工場の設備停止を防ぐ点からも、センサ・アクチュエータの情報を常時把握し、トラブルを避けるニーズが高まっている。
IO-Linkの技術は、プロフィバスインターナショナルが管理しており、ジャパンも事務局は日本プロフィバス協会内に置いている。現在、IO-Linkコミュニティは145社が参加し、3770種類の機器が販売されている。ジャパンには20社が入会しており、「2017年中には30社まで増やしたい」(元吉リーダー)としている。ジャパン発足に伴い、早稲田大学理工学研究所と連携して、初心者用のIO-Link体験の定期セミナーを開催していく。
また、IO-Link紹介セミナーの開催、展示会への出展、ホームページの開設など、普及に向けた取り組みを強めていく計画。