横河電機は、ネットワークベース生産システム「STARDOMTM(スターダム)」の機能強化版を発売した。価格は自律型コントローラ「FCN」とSCADAソフトウエア「VDS」1セット50万円~、エンジニアリングツール「ロジックデザイナ」15万円。海外を含め2017年度3500台、18年度4000台の販売を目指す。
今回の機能強化では、Windows10に対応するとともに、Java言語で記述されたソフトウエアが「FCN」上で動作する、同社独自のDuolet(デュオレット)機能を高速CPUモジュールに搭載。この機能により、パソコンではなくコントローラによる情報発信やファイル管理などが可能になり、現場ごとのシンプルなシステム構成のデータ管理が実現する。
CPUモジュールには、省エネ支援システム「InfoEnergy」も内蔵。また、同システムのライセンス体系を見直し、機能をまとめてパッケージ化。導入時に必要な機能ごとにライセンスを選択してCPUモジュールにダウンロードする作業を不要としたため、導入時や増設時の作業工数が削減できる。
さらに、海外市場向けに、ガス流量演算機能に加えて、American Petroleum Institute(API)で定義されている石油流量演算機能を追加。石油・ガス生産井戸において、石油・ガスとともに生産される随伴水量の把握が可能となり、井戸の経年劣化や回収効率の向上のKPIを監視できるようになっている。