コグネックス(東京都文京区)は、マルチスマートカメラビジョンシステム「In-Sight VC200」シリーズを発表した。
1つのプロセッサを複数のカメラで共有する従来のマルチカメラシステムでは、カメラを追加するたびに処理速度の低下が避けられず、その用途は同時画像取り込みに限られていたが、新製品は個々のカメラに画像処理プロセッサを搭載することでこの問題を解決。カメラを追加するたびに処理能力が向上するため、マルチカメラ検査アプリケーションの適用範囲が大きく広がり、高速化する生産ラインに追従し、連続または非同期の検査アプリケーションに柔軟に対応することができる。
また、フルカスタマイズ可能なWeb対応HMIを内蔵し、パスワードで保護されたアクセスレベルに応じた監視と制御を実現している。iOS、Android、Windowsなど、Webブラウザを搭載するあらゆるデバイス上で同時に、作業者が検査の様子を監視し、制御エンジニアがパラメータを変更し、工程管理者がパフォーマンスの統計を確認することができる。
さらに、見やすくわかりやすいブロックダイアグラムと、In-Sightのスプレッドシートを組み合わせることにより、個々のスマートカメラの設定および組み合わせや通信が容易になるうえ、複数画像取り込みスキームが柔軟なため、複雑な同期または非同期のマルチカメラアプリケーションの設定も簡単になっている。