安川電機のACサーボモータの累積出荷台数が2017年4月で1500万台を突破した。1983年にACサーボモータを市場に参入してから34年間で達成した。
92年10月には新シリーズの「Σ-Ⅰ」を製品化後、97年「Σ-Ⅱ」、2002年「Σ-Ⅲ」を発売し、05年には累積出荷500万台を達成。06年には「Σ-Ⅴ」を発売して、12年に同1000万台の大台に乗せた。13年に現行機種の「Σ-7」を発売して現在に至っている。
「Σ-7」は、「装置性能、使いやすさ、環境性能、安心、サポート、ラインアップ、互換性」の「7つの極める」をコンセプトに開発し、顧客の装置性能を格段に向上させ、付加価値をもたらしている。
用途も産業用装置から、省エネを求められる装置や、移動体装置、介護・医療などの非産業用途に広がりを見せている。
インダストリー4.0やⅠoTなどの実現に向けて制御の高度化や自動化が進んでいることから、ACサーボドライブの需要はこれまで以上に拡大が見込まれている。
また、コンポーネントの提供だけではなく、ビフォア・アフターサービスなど装置のライフサイクルを通じたソリューションの提供が重要視されるようになってきており、同社では、4つのエリア(アメリカ、中国、欧州、日本)に開発・生産拠点を置くとともに、世界各地に販売拠点を設け、各地域の多様なニーズへの対応を強めている。