チノーは、高速かつ連続での温度計測を可能にした「固定形熱画像計測装置 CPA-L(Ver.4)」を発売した。価格は「CPA-L25B4」(水平画角:25度)が193万6000円、「CPA-L50B4」(水平画角:50度)が250万円。年間200台の販売を目指す。
新製品は、60Hzのフレームレートで、シャッターレス構造を採用。漏れのない連続測定・監視を可能にし、測定対象の温度異常を捉えることで、生産性の向上や安全性の確保を図ることができる。また、従来機と同等の精度、安定性を有し、周囲温度が変化する生産現場などの環境下での運用も可能となっている。
さらに、同装置と専用のコントローラやPC・専用アプリケーションを組み合わせることにより、高度な画像処理でさまざまな警報判定ができるようになる。しかも、7月に発売予定の映像・警報出力オプション仕様を選択することで、カメラ本体と汎用のPCのみで、エリア上下限警報などの警報がカメラ本体から出力可能になるため、低コストで容易に熱画像システムを構築できる。
そのほか、検出素子は非冷却個体撮像素子、画素数384×288素子(有効320×240)、測定波長8~14μm、温度レンジはマイナス20~150℃/0~300℃/0~500℃から購入時選択となっている。