ストラタシスは、米ピッツバーグで開催された「RAPID+TCT Show」で、アディティブ・テクノロジーを活用した少量の連続生産向けの新しいプラットフォーム「Stratasys Continuous Build 3D Demonstrator」を発表した。
同プラットフォームは、複数の3Dプリントセルが同時に稼働するモジュール構造のユニットから構成され、クラウドベースのアーキテクチャにより集中的に稼働する。アディティブ・マニュファクチャリングの処理能力を新たなレベルへ高めるため、オペレーターによる介入を最低限に抑えつつパーツを連続的に製造し、完成したパーツを自動的に排出して新しい生産を開始するよう設計されている。
各3Dプリントセルは、マス・カスタマイゼーションを要するプロジェクトに対応できるよう、それぞれ異なったジョブの生産が可能で、拡張性のあるプラットフォームとなり、必要に応じてセルを追加して生産能力を高めることができる。自動化されたキュー管理、負荷分散、および冗長性を備えたアーキテクチャによってジョブは自動的に利用可能なプリントセルに送られ、処理能力をさらに高速化。1台のプリントセルに障害が発生した場合、そのジョブは次の利用可能なセルに自動的に送られる。
既に同プラットフォームを導入しているサヴァンナ芸術工科大学のポーラ・ウォーレスプレジデントは、「まさにこれが未来。同種類のプラットフォームにおいてかつてない速さを誇る同製品は、次世代の3Dプリンティングを象徴している。このようなラピッドプロトタイピングのアプローチはいまだかつてなかったもので、本校の学生は、このような設計技術のアーリーアダプターであり続ける」と述べている。