日立ソリューションズ(東京都品川区)は、加工・組立製造業向けに、OEE(総合設備効率)を評価指標として、製造業の生産効率向上を実現するソリューションを、5月10日から提供開始した。
同ソリューションはM2Mソリューション「M2M組込み基盤スイート」を活用し、複数の工場の設備や機器の稼働データを効率的に収集し、一括管理する。また、「OEE分析・改善サービス」を活用することで、OEEを評価指標に継続的なデータの可視化と分析を行うことが可能になり、企業はPDCAサイクルを回すことで製造ラインの継続的な改善を行うことができる。
「OEE分析・改善サービス」では、OEE値とその構成要素である稼働率、性能、品質の値の推移をダッシュボードで可視化。同社が開発した独自のアルゴリズムを用いることでOEE値の低下要因を分析し、作業時間が長くかかったり、故障ロスや段取り・調整ロス、不良・手直しロスなど、ロスが頻発したりする工程の特定を迅速に行うことができる。
さらに、基幹システムと連携することで、企業は、製造現場のロスがもたらす金銭的損失を把握することができ、適切な設備投資を行うなど、経営戦略の意思決定を行うことが可能となる。
なお、「OEE分析・改善サービス」は、日立産機システムの習志野事業所にて実証実験を行っており、その分析手法が評価され、今後も継続して検証される予定。