富士電機は、超高効率モールド変圧器「スーパーエコモルトラⅡ」を、6月に発売する。主にデータセンターや水処理場など、1日を通して電力使用量が多い施設に提案していく方針。
低炭素社会の実現に向けて電気機器に対する省エネ要求が高まっている中、変圧器は、経済産業省が定めたトップランナー方式の特定機器として、2014年度からエネルギー消費効率の第二次判断基準が適用されている。
今回発売する同製品は、鉄心に使用する鋼板を従来製品(トップランナーモルトラ2014)に比べて薄くし、巻線の素材をアルミから導電率が優れる銅に変更することで電力損失を低減し、同基準達成率130%を実現。また、床面積を従来製品と同等に維持しており、配電盤や電気室など限られたスペースにおける設置・置き換えが容易となっている。
さらに、モールド変圧器は巻線全体が樹脂で覆われているが、真空状態で樹脂を注ぐ同社独自の「真空注型方式」により、巻線内の気泡を完全に取り除くことができ、長期にわたる絶縁信頼性を向上している。