オリエンタルモーター(東京都台東区)は、新世代・高精度位置決めモータαSTEP AZシリーズに、小型で高トルクなギヤードタイプを新たにラインアップし、5月22日から発売した。価格はPSギヤードタイプが5万円、ハーモニックギヤードタイプが7万6300円。3年後、AZシリーズ全体で月販1万台を目指す。
AZシリーズは、機械式センサでバッテリレス、多回転アブソリュートセンサ、原点設定が簡単などの特徴を持つバッテリレスアブソリュートセンサ(ABZOセンサ)を搭載しており、外部センサもバッテリ交換スペースも不要。今回発売した新タイプは、モータ小型化のニーズに応えたもので、取り付け角寸法28ミリのPSギヤードタイプと、取り付け角寸法30ミリのハーモニックギヤードタイプに小型ABZOセンサを搭載している。
PSギヤードタイプは、遊星歯車機構のギヤードモータで、複数の歯車によってトルクが分散されるため、平歯車機構に比べて高トルクで、また、高精度な歯車を採用しているため、平歯車機構に比べてバックラッシが小さくなる。
ハーモニックギヤードタイプは、金属の弾性力学を応用したわずか3点の基本部品から構成され、同時にみ合う歯数が多く、より大きなトルクを生み、ノンバックラッシを実現。高精度で高トルクを必要とする場合に最適な製品となっている。さらに、ギヤードモータのため、小型のモータで大慣性駆動を実現する。