IoT搭載の最新技術一堂に
製造現場や生産管理の先進化や効率化を目指す「スマートファクトリーJapan 2017」(主催=日刊工業新聞社)が、6月7日~9日の3日間、東京ビッグサイト(東1・2ホール)で開催される。開場時間は午前10時~午後5時で、入場料は1000円(事前登録者、招待券持参者・中学生以下は無料)。同時開催で、「2017防災産業展in東京」「植物工場・スマートアグリ展2017」「グリーンビルド展2017」「バイオマスエキスポ2017」も行われる。
製造現場の効率化提案
「スマートファクトリーJapan 2017」には、今回は87社・団体(287小間)が出展。
製造工場においてスマートファクトリーを実現するうえで、欠かすことのできない「IoT」や「インダストリー4.0」を搭載した生産管理・システムをはじめ、製造設備・装置といった生産工場に関する技術・製品を展示する。
また、昨年まで「クラウドコミュニティ」という名称でセミナーセッションを中心に企画展を実施してきたが、今年は時代の潮流に合わせてID獲得型フォーラムとして「IoT・AI Innovation Forum」を特別企画として開催する。
7日は日本アイ・ビー・エムグローバルビジネスサービス事業本部IoT&ビジネストランスフォーメーションの寺門正人理事が「IoT+コグニティブで変わるこれからのモノづくり」を、8日は日本マイクロソフトマーケティング&オペレーションズ部門プラットフォーム戦略本部の大谷健本部長が「製造業でのデジタル・トランスフォーメーション実現事例」を、9日はトヨタ自動車業務品質改善部大口桂室長が「IoT時代でも変わらないホワイトカラーの生産性向上とモチベーションUP」をそれぞれ講演。他にもグーグルや東京大学、SAPジャパンなどから業界を代表するゲストスピーカーが連日登壇する。
さらに、併催事業として講演・パネルディスカッション、出展社ワークショッププログラムも多数用意されている。
注目は、7日の講演「プラスチック業界が一丸となった初のIoTシステム導入の取り組み」。ものづくり現場でのIoT導入が進む中、プラスチック業界、システムメーカー、行政の3者により、国内主要成形機メーカー5社、日本産業機械工業会、複数の周辺機メーカーなどの横断的な参加のもと、プラスチック成形機からのデータフォーマットの共通化及びシステムのオープン化によるビッグデータ活用の基盤構築を通じて初めてIoTシステムを導入した事業について、近畿経済産業局産業部製造産業課の坂本和英課長らが語る。
その他、7日にGEデジタル・ジャパンのMandar Wavdeコマーシャル・リーダー講演(講演は日本語で実施)の「デジタル・トランスフォーメーションの時代-IoTが引き起こす産業の大変革~Predixを核とするGEのデジタルソリューションと世界の事例のご紹介~」、9日にインダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(IVI)の鍋野敬一郎パブリシティ委員長・IVIエバンジェリスト講演の「“ゆるやかな標準”でつながる日本版インダストリー4.0への挑戦~IVIがとりくむ日本発世界への活動内容~」などが予定されている。