中国・清華大学とロームは、5月19日に清華大学「清華ローム電子工程館」で、「清華−ローム国際産学連携フォーラム2017」を開催した。
8年目を迎える今回のフォーラムでは、近年あらゆる分野で注目を集めているIoT及びAIについて学術的・事業的視点からその可能性を議論するため、現地の若手有力研究者と連携して新たに準備委員会を立ち上げ、ワークショップを実施。また、モノづくりにおいて目覚ましい成長を遂げつつある中国市場向けに、ロームのパワーデバイスや各種充電技術、白物家電の設計戦略、IoT向けのセンサなどの最新トレンドや技術を紹介した。
清華大学とロームは、06年4月に先端技術開発のための共同研究、技術交流を進めるため、「包括的産学連携契約」を締結し、「フォトニック技術を用いたバイオセンシング機構の開発」を皮切りにLSIや半導体素子、オプティカルデバイスやモジュール、バイオセンシングなど幅広いテーマに渡って共同研究や技術交流を行ってきた。10年には、より一層の技術交流のため、「清華−ローム国際産学連携フォーラム」を開催。以来、毎年その時々の注目テーマを題材とした技術セッションを実施している。
また、11年の清華大学100周年には、相互の産学連携を更に強化するための拠点として、大学構内に「清華ローム電子工程館」を寄贈。12年1月には、電子工程館内にロームとしての研究施設を新設し、清華大学と最先端技術について共同研究を進め、近年では、IoT、不揮発CPU、人工知能、パワーエレクトロニクス技術等、多くの分野で成果を上げている。