SAS Institute Japan(東京都港区)は、「SAS Viya」最新版の国内提供を開始した。最先端の機械学習に対応した、クラウド型のオープンでスケーラブルなアナリティクス・プラットフォームである最新版は、「SAS9」を拡張・補完し、アナリティクスの経験もスキルも異なるユーザーを念頭に、すべてのニーズに応えて結果を出せるように設計されている。
SAS Viyaは、パブリックAPIと複数のプログラミング言語に対応し、インタラクティブな探索とレポーティング、統計、データマイニング、機械学習、ストリーミング・データ・アナリティクス、予測、最適化、計量経済分析などの機能を拡張することができる。SAS Viyaを活用することで、一元的に管理およびモニタリングされたプラットフォーム上で、全てのアナリティクスの資産を集積する単一のインベントリを使って、困難なビジネス課題を解決することが可能となる。
今回提供を開始したのは、対話操作型のデータディスカバリー環境で、スマート、迅速、容易な方法により、データの関係とパターンをビジュアルに探索でき、セルフサービス型アナリティクスを提供する「SAS Visual Analytics」、パワフルなインメモリ処理を駆使し、さまざまなタイプのデータをより深いレベルにまで踏み込んで探求し、記述モデルや予測モデルをその場で作成、比較、改良することができる「SAS Visual Statistics」、極めて複雑な課題も、オープンかつスケーラブルな単一の統合インメモリ・アナリティクス環境で、より迅速に解決できる「SAS Visual Data Mining and Machine Learning」など。
また、SAS Viyaの「SAS Wrapper for Analytics Transfer(SWAT)Python」クライアントに加え、Pythonプログラミングを「SAS Grid Manager」などのSAS9.4環境に拡張する「SASPy」ライブラリも提供。さらに、機械学習のパイプラインの実装を簡素化するPythonライブラリの「Pipefitter」も提供する。PythonライブラリはGitHubから入手できる。