横河電機は、データ収集制御システム「SMARTDAC+(スマートダックプラス)」のラインアップとして、パネル取り付け型ペーパレスレコーダ「GXシリーズR(リリース)4」、ポータブル型ペーパレスレコーダ「GPシリーズR4」、データアクイジションシステム「GMシリーズR4」を発売した。
価格はレコーダ小型ディスプレータイプが33万円から、レコーダ大型ディスプレータイプが48万円から、データアクイジションシステムが19万4000円から、高速アナログ入力モジュール、PID制御モジュール、4線式RTD/抵抗モジュールがそれぞれ10万円、プログラム制御機能(本体オプション)が5万円。海外を含め、年間3万台の販売を目指す。
新シリーズR4は、モジュールの追加によって機能を強化している。
高速アナログ入力モジュールは、最速1ミリ秒サンプリングを可能にし、2次電池の過渡電流や発電所のタービンの振動データの記録などに活用することができる。また、温度のような変化の遅い信号と、圧力や振動などの変化の速い信号を効率よく並行して収集できる「デュアルインターバル」機能も追加している。
PID制御モジュールは、最大20ループまで制御・監視・操作を可能にする。「GXシリーズ」、「GPシリーズ」は直感的なタッチパネル操作ができ、温度や流量などの監視・操作に必要な画面が用意されているため、特別なエンジニアリングを必要とせずに容易に制御機能を追加できる。また、Web機能が標準で装備されており、Webブラウザからの遠隔監視・操作にも活用できる。
さらに、空調機器メーカーや研究機関向けに、一般的に使用されている3線式ではなく4線式測温抵抗体(RTD)のセンサを使用した4線式RTD/抵抗モジュールをラインアップ。より高精度な温度測定を求めるニーズに応えている。