MECHATROLINK協会(MMA)は、「2017年度総会/講演会」を、東京・秋葉原UDXカンファレンスで3日開催し、会員会社から85社約180人が出席した。
冒頭、MMA幹事長の安川電機熊谷彰執行役員・モーションコントロール事業部長があいさつし「スマートファクトリの実現に向け、日本でもファナックがFIELD システム、三菱電機がFA-ITオープンプラットフォームを提案してオープン接続化に向けた動きを活発化させている。装置内コントローラネットワークであるメカトロリンクであるが、モーションとセンサとの親和性、透過性も重要となってきており、そのための取り組み体制が必要である。中国・アジアでは、スマホ、LED、工作機械が好調で、ローカルメーカーが台頭して内製化などで高性能化・高機能化も著しい。MMAの会員も中国で1500社を突破し、安川電機のサーボモータの40%はメカトロリンク対応品となっており、さらなる普及が見込める。MMAは来年15周年を迎えるが、今年度中には3300社突破を目指したい」と述べた。
MMAの会員数は今年5月末で3002社と、1年間で約250社増加した。また、メカトロリンク通信ASICの総出荷ノード数は16年度117万ノード増加し、累積出荷数約574万ノードとなっている。メカトロリンク対応製品数も、16年度に24製品増えて、累計468製品となっている。
MMAの三輪卓也事務局代表は「今年は日本のSCFとドイツのSPSに出展するとともに、15周年ロゴやビデオも制作しており、国内外で活動を強化する」と報告した。