安川電機は、新型アーク溶接電源MOTOWELD-X350をベースに開発した、新しい低スパッタ溶接パッケージ「MOTOPAC-WL300+」を発売した。同パッケージは新型アーク溶接ロボットのMOTOMAN-AR700、AR900、およびAR1440の3機種に装着することができ、主に自動車用シート、排気系部品、足回り部品のアーク溶接などでの使用を想定している。
新製品は、EAGL工法でスパッタ発生を極限まで低減。同溶接パッケージ用に新開発した「サーボトーチ」により、ワイヤ送給装置の小型化およびワイヤ応答性・送給性を大幅に向上。溶接波形に同期して溶接ワイヤを正送と逆送を高速で繰り返して最適な溶接条件となるように細かく制御し、溶接電源MOTOWELD-X350に搭載された二次側遮断回路の効果により、短絡時のスパッタ発生を極限まで抑制する。
また、溶接トーチ角度変化に応じて適切な溶接波形調整を自動で行う「シンクロウェルディング機能」により、トーチ角度変化に伴う溶接条件調整の時間を短縮し、スパッタ発生を抑制することが可能。非常に品質の高い溶接を実現し、溶接品質の向上だけでなく、スパッタ対策へのコスト低減も可能。