【日本国内】
▼愛知製鋼
HVやEVなど次世代車に不可欠なインバータ用放熱部品である「パワーカードリードフレーム」の生産能力倍増を決定、岐阜工場(岐阜県各務ヶ原市)内に新生産棟を建設する。
建築面積は約4200平方メートル(2階建て)、投資額は約30億円(建屋、設備)、生産能力は月産180万個(車輌月産6万台分に相当)。竣工は12月、稼働は18年10月の予定。
▼共同印刷
情報コミュニケーション部門の製造を担う越谷工場(埼玉県越谷市)の再開発を進めており、旧棟の解体工事が5月に完了し、6月1日より新棟の建設工事に着手。新棟は印刷工場棟と倉庫や荷さばきスペースを兼ね備えた物流棟で構成、印刷に加え、グループの物流拠点としての機能を整備する。物流棟の事業運営は同グループの共同物流が行う。
建築面積は1万408.79平方メートル、延床面積は1万8309.50平方メートル、鉄骨造り2階建て、投資額は約36億円。建て替え工事中も並行して印刷作業を行うため工期を2期に分け、2期工事は1期工事完了後の18年度に着手、工事全体の完了は19年度を予定。
▼日亜化学工業
レーザーダイオード(LD)の生産体制拡充のため、本社工場(徳島県阿南市)に新たな生産棟を建築する。車載向けなどの市場をさらに開拓し、20年にはLDの生産数量を現在の3倍超へ増強する計画。
延床面積は約3万平方メートル、寸法は東西82.5メートル×南北46.5メートル×高さ60メートル、鉄骨造り(S造)免震構造で地上8階建て。投資金額は建設費に113億円、新生産棟完成後、生産設備を順次導入予定で、20年までに建設費と合わせて約220億円の見込み。竣工予定は19年1月30日。
▼三菱電機
鎌倉製作所相模工場(神奈川県相模原市)内に建設していた、人工衛星に搭載される太陽電池パネルをはじめとする人工衛星用複合材製品の製造・試験を行う「衛星機器生産棟」が竣工、10月に稼働を開始する。
大型精密機械加工機や自動溶接機などの生産設備を導入し、生産能力を従来比最大2倍に増強。また、今後、鎌倉製作所で建設する「新衛星生産棟」(19年7月竣工予定)による衛星生産能力の増強と併せ、宇宙システム事業の21年度売上高1500億円を目指す。
建築面積は7428平方メートル、延床面積は9935平方メートル(既存生産棟と合わせた延床面積は1万3172平方メートル)、鉄骨造り2階建て、高さ11メートル、投資額は約30億円。
▼村田製作所
グループ会社の小諸村田製作所(長野県小諸市)は、新生産棟を5月末に竣工。スマートフォンをはじめとするモバイル機器向けの今後の電子部品需要の増加に対応する体制を構築し、タイムリーな製品提供を図っていく。建築面積は2537平方メートル、延床面積は1万624平方メートル、鉄骨造り地上5階。
【海外】
▼アイリスオーヤマ
グループ会社のIRIS KOREAは、韓国の仁川広域市にサーキュレーター、布団乾燥機、空気清浄機などの家電製品の生産工場となる「松島工場」を新設する。
土地面積は2万7619平方メートル、建物総面積は4万4794平方メートル、自動倉庫2万4920パレット。総投資金額は約75億円(土地:約20億円、建物:約55億円)、販売計画は50億円、新規雇用人数は100名。18年10月竣工予定。
▼花王
ケミカル事業の新たな設備投資として、フローラル系香料(HCA)の生産設備を、フィリピンのピリピナス花王(ハサーン工場、PKI)に新設する。生産能力は年5000トン 。伸長著しいアジア市場の需要を賄うことを目的に18年秋の完成を目指す。
▼東邦チタニウム
同社が出資するサウジアラビア王国所在合弁事業会社(Advanced Metal Industries Cluster and Toho Titanium Metal)が建設を進めてきたスポンジチタン製造工場が竣工。設備試運転などを進め、18年初の商業生産開始を目指す。工場生産能力はスポンジチタン年1万5600トン 。