横河メータ&インスツルメンツ (東京都武蔵野市)は、オシロスコープとデータレコーダの長所を併せ持ったスコープコーダの新製品「DL350」を、6月13日から発売した。価格は、スコープコーダ「DL350」が34万2000円~、プラグインモジュールが10万円~。海外を含め2017年度1500台、18年度2000台の販売を目指す。
新製品は、同社の上位機種「DL850E/DL850EV」と共通のプラグイン入力モジュールの採用により、高い信頼性と高精度な測定性能を有していながら、本体重量を約5割削減し、3.9キロの軽量化と薄型による小型化を実現。
また、充電式バッテリーの内蔵が可能で、電源がない現場でも測定できる。さらに、オシロスコープに迫る高速な波形測定性能を備えており、電圧、温度、ひずみ、加速度、周波数、車載通信規格(CAN、LIN、SENT)に対応した通信信号など多種類の信号を、大容量メモリとSDカードにより最大50日間、最大絶縁8チャネル、連続測定することが可能。しかも、モジュール型のため、目的に応じて入力信号の種類を容易に変更できる。
加えて、タッチスクリーンを採用し、直感的でわかりやすい操作性を追求。「現場ですぐに使える」をキーワードに、測定シーンに合わせてオシロスコープとメモリーレコーダの2つの操作モードから選択可能としている他、専用のPCアシスタントソフトウエアにより、PCによる設定ファイルの編集に加えて、本体設定への反映や計測データのバックアップが可能なため、慌ただしい測定現場での作業効率を向上する。