横河電機は、レンジフリーコントローラ「FA-M3V」、組み込みコントローラ「e-RT3」をはじめ、制御用途に応じた機種をラインアップしている。
また、「FA-M3V」のデバッグ作業用に、シミュレーションソフトウエア「Virtual-M3(バーチャルエムスリー)」を開発し、5月から販売開始した。
Virtual-M3は、「FA-M3V」のCPUモジュールの動作を再現した仮想CPUと、FA-M3VのI/Oモジュールや制御対象機器の動作を再現した仮想I/Oで構成されたデバッグ環境を構築できる。これにより、新製品開発のほか、稼働中の装置改造や不具合解析での、制御プログラムのデバッグ作業の装置停止が不要になる。
また、プログラマブル表示器用のアプリケーションソフトウエアや、装置の監視・制御ソフトウエア(SCADA)を同製品の仮想CPUと同じPC上で連携してFA-M3Vの制御プログラムをデバッグすることも可能。その際、表示器用アプリケーションソフトウエアのデバッグも同時に行うことができる。
さらに、ステップ運転機能により、重点的に検証したいプログラム箇所を繰り返したり、命令・回路・スキャンの動作をステップごとに実行させたり、プログラムのスキップや再開を行うなど、実機では確認できないデバッグ・解析作業が可能になる。