IDECは、ファインバブル産業会(FBIA)のウルトラファインバブルの測定規格に基づいた「ウルトラファインバブル評価試験センター」を新たに立ち上げ、FBIAの第1号ウルトラファインバブル試験ラボの指定を取得した。
ウルトラファインバブルとは、目視できる泡よりも小さい直径100μm(0.1ミリ)未満の微細な気泡「ファインバブル」の中でも、さらに小さなナノサイズ(気泡径1μm未満)の超微細な気泡の呼称。浮力の影響を受けにくく、長期間液中に存在することができるという特性を持っており、農業・水産業・工業・食品業などの分野では、バブルによる植物育成効果や洗浄効果等が確認されており、今後幅広い分野での応用が期待されている。
同社は1990年から業界をリードする形でファインバブル生成技術を研究し、実用化を進めてきた。とくにウルトラファインバブルに関しては、その存在を世界に先駆けて検証し続けてきた実績を有している。第1号の試験ラボの指定を受けたセンターでは、これまで蓄積したノウハウを生かし、既に市場で販売されている商品の分析に加え、研究や新製品の開発段階で必要となる、ウルトラファインバブルの測定などの受託業務を開始する。
また、認証基盤の早期確立を図り、日本リードによる市場創出を推進するとともに、ウルトラファインバブルの認知度向上や健全な市場形成、成長促進を目指していく。
なお、同社ではFBIAのファインバブル製品登録制度を活用し、ウルトラファインバブル発生装置「GaLFシリーズ」と、ウルトラファインバブル技術を活用した「IDEC福崎植物工場ラボ」「佐用まなび舎農園」および同園で栽培している「夢茜(トマト、トマトジュース)」を、「ウルトラファインバブル技術利用製品・利用サービス・利用加工製品」の第1号として製品登録マークを表示する。