CC-Link協会(CLPA)は、「産業用Ethernetセキュリティに関するWG(ワーキンググループ)」をこのほど設立した。
このWGでは、まずネットワークセキュリティ、特にサイクリック通信とトランジェント通信双方で汎用IP通信を用いるSLMP(Seamless Message Protocol)と、CC-Link IEフィールドネットワークBasicを採用しているケースに重点を置き、安全なネットワーク設計のガイドライン資料として作成する。
ガイドラインでは、多層防御のセキュリティアプローチをはじめ、IEC62443に基づいて、SLMPおよびCC-Link IE Field Basicのセキュリティを確保するためのルータ/スイッチの設定例についても記述することを検討している。
工場のセキュリティを確保するためには、物理面とサイバー面双方のセキュリティ対策を検討する必要があり、システムセキュリティアーキテクチャ・物理的なアクセス制御・産業用ネットワークセキュリティのアクセス制御および完全性および機密性・セキュリティ監視といった複数の対策を組み合わせた「多層防御」の概念が必要とされている。