横河電機 差圧・圧力伝送器 サニタリ用アダプタシステム追加

食薬市場向けに封入液不使用

横河電機は、差圧・圧力伝送器「DPharp EJA(ディーピーハープ・イージェーエー)シリーズ」のラインアップとして、圧力の伝達にシリコンオイル等の封入液を使用しないサニタリ用アダプタシステム「EJAC60J」の販売を開始した。

価格は、1S/1.5Sクランプアダプタ選択26万円、2Sクランプアダプタ選択時29万円、1.5Sユニオンナットアダプタ選択時31万円、2Sユニオンナットアダプタ選択時34万円、DN40/50インラインアダプタ選択時35万円で、全て内蔵指示計付き。国内やアジアをはじめとする各国の食薬市場で、2021年度までに1万4000台の販売を目指す。

食品医薬品用圧力センサは、これまでシリコンオイルを封入した受圧部から封入液を介してセンサ部に圧力を伝え測定する方式が一般的だったが、スチーム洗浄や高水圧洗浄などの特殊環境下で使用する場合、受圧部が破損し、封入液がプロセス流体に混入するリスクがあるため、封入液を使用しない圧力センサの需要が高まっている。

同製品はLCD表示やレンジ設定、通信機能等、「DPharpシリーズ」の機能性と、封入液を用いないエキレスシリーズ「JPシリーズ」のセンサ部分を融合させ、多様化する顧客の幅広い用途に対応可能な製品を実現。また、食薬業界の生産工程にはさまざまな太さの配管があり、圧力センサの取り付け方も多様なため、タンクや配管への取り付け用に16種類のアダプタを用意し、生産ライン構築の効率化に貢献する。

さらに、センサ受圧部のダイアフラムは容易に取り外して交換ができるため、洗浄や交換によって衛生管理の徹底が可能。同製品はアメリカの食品衛生規格である3A規格の要件を満たしており、本年度中に認定を取得する予定。

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