不二電機工業は、可視光通信システム「VLP形(ペイロード式)」の販売を開始した。可視光通信は、人の目に見える「可視光」を使った通信方法で、LED表示灯の光にデータを重畳させ、人の目では感じられないほどのスピードで点滅させることで情報を伝達する。これにより、PLCなどの各種制御装置の出力信号を可視光通信データに変換して無線通信が可能になる。
電磁妨害誤動作なく高い秘匿性
電波を使わない無線通信のため、電磁妨害による周辺機器の誤動作の心配がなく、通信範囲を限定できるため、高い秘匿性を有する。しかも、送信器の電源回路と表示灯の電源回路は絶縁されており、安全。
また、既存のLED表示灯に接続が可能で、表示灯の電源電圧も任意のものを使用できる(最大DC480V)。さらに、表示灯の輝度によって、通信距離を変更することが可能。
通信方法はRS-232Cを採用し、受信機を通してアンドロイドOSのタブレッドやパソコンにデータを表示することが可能で、データ内容にも制限が無い。
送信器の主な仕様は次の通り。
▽定格電圧=DC24V▽通信方式=全2重通信▽同期方式=調歩同期方式▽伝送速度=9600BPS▽最大通信速度=6156Kbps