横河レンタ・リース (東京都武蔵野市)は、VDIレベルのセキュリティで柔軟なワークプレイス環境を実現する自社開発のデータレスPCソリューション「Flex Work Place Passage」の関連ツールとして、Windows10へのデータ移行を簡単に行えるソフトウエア「Mover(ムーバー)」の無料提供を、6月21日から開始した。
「Flex Work Place Passage」は、データレスPCを実現するソリューション。同製品を導入したPCはローカルディスクへの書き込みが不可になり、ユーザーデータの保存がすべてリダイレクト先の社内ファイルサーバーやクラウドストレージとなることで、PCローカルディスクにユーザーデータが残らないデータレスな状態となる。
今回開発した「Mover」は、管理者権限、およびPCへのインストールが不要の無料ソフトウエアで、ユーザーデータの転送を簡易化された3つのボタンで簡単に操作でき、ファイルサーバー内からPCへ移行する際のユーザーデータ移行を支援。PCに問題がある場合は、Windows7PCにすぐ戻れるバックカバー機能を備えており、OSのメジャーアップデート運用にも対応。また、証明書、ネットワークドライブ設定などの一部設定の移行にも対応する。
同社では、Windows7の延長サポートが終了する2020年に向け、PC入れ替え市場へ投入する法人向けツールとして「Mover」を開発。「Flex Work Place Passage」と連携することで、WindowsOS環境に左右されることなくデータ管理が可能となり、データ漏洩などを抑止できる高セキュリティなPC利用環境を構築できるとしている。