米・ロックウェル・オートメーションは、機械設計の安全をクラス最高レベルに高めるために、機械メーカー向けの安全成熟度指数(SMI)ツールを発売した。
同ツールは、機械メーカー向けのセルフガイド付きオンライン評価ツールで、産業安全の3本柱である三つの「C」(Culture=文化:行動、Compliance=規格準拠:手順、Capital=資産:技術)を指標としてパフォーマンスを測定する。
パフォーマンスは、3本柱それぞれについて、「コストの最小化」「法令順守」「オペレーターの安全」「顧客価値」の4つの範囲で評価。また、もっとも改善を要する面についての洞察も提供する。これにより、施設間の不一致を突き止め、他社と比較した自社評価を行うことができる。
業種、企業規模、地域を問わず利用可能で、同社が2013年にエンドユーザー向けに設計した安全成熟度指数ツールとも連携する。各社のプロファイルが他社の回答や結果と関連付けられることはなく、ツールで共有される情報は機密として扱われる。
同社では、メーカーが安全のベストプラクティスに従うことは、もっとも厳しい国際安全規格を採用している多国籍企業のコンプライアンスニーズを満たすことでもあり、さらに、各国の安全規格は国際規格に追従する傾向があるため、メーカーが製造物責任リスクを軽減し、自社製品の旧式化を防ぐのにも役立つとしている。