設備機器の電力見える化実現
エム・システム技研(大阪市西成区)は、工場、施設内などに点在する設備・装置の電力監視システムをワイヤレスに構築できる920MHz帯特定小電力無線局(子機)を有した電力マルチトランスデューサ「くにまるエコ」を、7月から発売した。基本価格は9万円。
新製品は、電力系統の一回路を接続するだけで、潮流演算、4象限演算、その他高調波を含む交流諸量の計測が行える。計測データは920MHz帯マルチホップ無線通信で収集可能で、同社の920MHz帯マルチホップ無線「くにまるシリーズ」をはじめ、Modbus/TCPプロトコルを持つ上位機器であれば、無線親機経由で通信できる。
また、パソコンと接続し、同社が無料提供するコンフィギュレータソフトウエアを使用することで、リアルタイムで測定値のモニターができる。
さらに、配線工事が不要で、工事期間・工事費を抑えることができるため、既設の設備や装置の電力の見える化を、後付けで容易に行うことができる。加えて、手のひらに載るコンパクトサイズで、DINレール取り付けが可能となっている。
「くにまるシリーズ」は、920MHz帯特定小電力無線通信モジュールを内蔵した製品シリーズで、コンパクト設計のリーズナブルな製品をはじめ、屋外用対応の製品など各種取りそろえており、今後も新機種を発売予定。