デジタル(大阪市中央区)は、生産現場で稼働する装置の情報を有効活用できるデータ収集機器「マルチ・データボックス」のラインアップに、ファナックの工作機械稼働管理ソフトウエア「MT-LINKi」に対応した専用モデルを新たに追加した。
MT-LINKiは、工場内の機械をイーサネットで接続し、機械の情報を収集・管理・可視化するパソコンソフトウエア。ファナックCNCを搭載した工作機械だけでなく、OPC通信に対応したPLCなどの周辺機器と接続して情報を収集することが可能なうえ、機械に接続された各種センサなどの情報も収集できる。
今回ラインアップに加わったファナック専用モデルは、MT-LINKiと旧CNCとの接続要請を受けて、既存のデータ収集機器「マルチ・データボックス」とソフトウエアを組み合わせて開発したもの。OPCUAサーバ機能を備えており、CNCがもつ工作機械の稼働状況やモータ負荷情報をMT-LINKiに転送することができる。これにより、古い機械でもMT-LINKiとの接続が可能になる。
また、同製品は作画エディターを必要とせず、Webブラウザーのみで本体設定を行うことができるため、新たなソフトを習得することなく、簡単に追加導入を実現する。さらに、I/O以外にシリアル(DPRNT)にも対応。さまざまなデータを取得可能となっている。