富士ゼロックス 紙帳票の保全可視化 手書き文字認識率99%超

富士ゼロックス(東京都港区)は、独自の手書き文字認識技術を組み込んだ帳票処理支援ツール「ApeosWare Record Link」と、ウイングアーク1st(東京都渋谷区)が提供するBIツール「Dr.Sum EA」「MotionBoard」を組み合わせた「紙帳票による保全可視化ソリューション」の提供を開始した。

価格は、「ApeosWare Record Link 1.1」基本パッケージが200万円、データベースおよびレポーティングツール「Dr.Sum EA Premium」が250万円、ノンプログラミングで複数の情報源からデータを集め、概要をまとめて一覧表示するダッシュボードツール「MotionBoard for Dr.Sum EA」が150万円。

設備の予防保全をより効果的・効率的に行うためには、日常の設備点検で集められたデータの有効活用が不可欠で、各種センサーやタブレット端末を活用したデータ収集方法が模索されているが、製造現場によっては防爆の観点から電子機器の設置や持ち込みができず、依然として手書きで検査結果を記録せざるを得ず、データが活用されないままになっているケースが少なくない。

同ソリューションは、設備の点検記録などの紙帳票をスキャンし、富士ゼロックス独自の手書き文字認識技術でデータとして抽出。データをBIツールでグラフ化することで設備の状態を可視化し、集計したデータを前年度のデータや同様設備と比較するなどの分析を行うことで、異常停止を未然に防ぎ、設備稼働率の向上を実現する。

なお、同社の手書き文字認識技術は、竹松事業所での実証データで認識率99.7%を達成している。

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