シャープは、工場や倉庫などの広い敷地内を自律走行し、本体に搭載したカメラで周囲360度を常時撮影、不審者の敷地内への侵入などを遠隔監視できる車型の屋外自律走行監視ロボット「SV-S500」を、6月からアメリカで発売。大手警備会社Security Associatesに納入した。
同ロボットは、GPSを利用して現在地を把握しながら、あらかじめ設定された巡回ルートを時速約5キロで自律走行。また、本体前方のPTZ(パン・チルト・ズーム)カメラと前後左右に搭載された4台の広角カメラで本体の周囲360度を常時撮影し、映像をリアルタイムで監視ルームに送信する。
警備員は監視ルームから敷地内の様子を遠隔監視し、不審者の侵入やフェンスの破損などの異常を確認することができるうえ、本体にはスピーカーとマイクが搭載されており、不審者発見時には、監視ルームから問いかけたり、不審者の声を聞き取ったりできるほか、サイレンを鳴らすことも可能となっている。
さらに、一定距離内の人や物を検知すると自動減速または停止するなど、さまざまな安全設計が施されている。加えて、高温や低温環境、降雨時におけるこれら性能の維持が確認され、パーソナルケア(生活支援)ロボットの安全性に関する国際規格「ISO13482」の認証を取得している。