横河電機は、安全度水準SIL3対応の安全計装システム「ProSafe-RS R4.03.10」を開発し、これを用いた「ProSafe-RS SIL2無線ガス検知システム」の販売を9月から開始する。価格は760万円から、年間販売目標は海外を含め2018年度100システム。
生産制御、安全計装、およびフィールド無線のエンジニアリング、コンサルティングのスキルを持つ同社が、安全度水準SIL2に対応した無線ガス検知システムをトータルで提供する。
このシステムは、同安全計装システム、同社のISA100 Wirelessフィールド無線システムと警報器、および業界で唯一、安全度水準SIL2に対応した、独・ガスセキュア社の無線ガス検知器「GS01」や「GS01-EA」などで構成。無線技術を導入したことで検知器を柔軟に配置でき、安全度水準SIL2に対応しているため、防消火システムや緊急遮断システムとして活用できる。
また、従来の有線式のガス検知システムを、同社の統合生産制御システム「CENTUM VP」の操作監視画面で統合して効率的に監視することが可能。有線式のガス検知器と同じ操作プレートを、無線ガス検知器「GS01」とその延長アンテナ「GS01-EA」に使用して監視できるため、デザインが標準化され、ひと目でわかりやすい画面構成で、誤認識や誤操作の防止に貢献する。
さらに、「CENTUM VP」の操作監視画面で、「ProSafe-RS SIL2無線ガス検知システム」を構成するネットワーク機器の状態やガス検知器のバッテリー残量、および無線通信の状態を把握できるため、迅速に異常を把握して早い段階で対応することが可能なうえ、定期点検を減らした効率的なメンテナンス計画を立案できる。